歯周病治療

歯周病とは

歯周病は歯周病原細菌のタンパク分解酵素(トリプシン様酵素)・内毒素(LPS)による過剰な免疫応答(Ⅲ型・Ⅳ型アレルギー)によって、破骨細胞の活性化を導き高度な歯槽骨(顎骨)吸収が起こり、最終的に歯牙が脱落する病気です。

パーフェクトペリオ®(PPW)とは

バイオフィルム破壊除去能をもつ「低分子高濃度次亜塩素酸」はこのバイオフィルムの破壊除去が(10秒以上30秒以内)で可能な高濃度炭酸水素ナトリウム水溶液(700~800ppm)を含有し、バイオフィルムを浸透可能な低分子(分子量100以内)で、10秒以内に歯周病原細菌が殺菌可能な高濃度次亜塩素酸(700~800ppm)でありながら、歯や歯肉を溶かさない中性(pH7,0)であり、次亜塩素酸と炭酸水素ナトリウムは体内成分であるため副作用の発生確率が少なく、連用しても耐性菌が発生しない口腔殺菌消毒薬を発明しました。それが「高濃度炭酸水素ナトリウム水溶液配合の低分子高濃度次亜塩素酸」です。

2013年 関東地方発明表彰 日本弁理士会会長奨励賞受賞
「新規歯周病治療予防薬の発明」
パーフェクトペリオ®
2009年 日本 特許第4369530号
発明者  筑波口腔外科 院長 野口宗則

検査法の違い

従来の歯周病検査法
①レントゲン検査
パノラマレントゲンの為、実際には歯の残存歯数の確認ができる程度です。
※歯槽骨吸収程度の3次元的な診断はできない現状があります。
②歯周ポケット測定

軽度歯周炎

歯周ポケットが
3mm以下

中度歯周炎

歯周ポケットが
4~6mm

重度歯周炎

歯周ポケットが
7mm以上

  • ※歯周ポケット測定はあくまで歯周組織が破壊された後、すなわち非回復性の状態になって歯周病と診断しますので病態の発見が遅くなります。
  • ※歯周ポケット測定によって、臼歯部にしか存在していなかった歯周病原細菌をポケットプローブという器具を通して、ほかの歯牙に伝播し感染させている現状があります。
③歯周病の治癒診断
歯周ポケットが3mm以下
※歯周病原細菌が残存していても、歯周ポケット測定時において3mm以下の状態で「歯周病が治癒した」と簡略的に診断している現状があります。
パーフェクトペリオ®検査法
①3DCT
3DCTにより3次元的な歯槽骨の吸収程度(mmの計測)診断が可能となります。

正常

軽度歯周病

歯槽骨吸収度が歯根長の1/3以下

中度歯周病

歯槽骨吸収度が歯根長の1/3~1/2以下

重度歯周病

歯槽骨吸収度が歯根長の1/2以上

②位相差顕微鏡検査
位相差顕微鏡検査(3600倍)により歯周病原細菌の有無・種類・量の確認をします。歯周病原細菌による内毒素(LPS)による過剰な免疫応答の有無の確認も可能となります。

トレポネーマ・デンティコーラ 顕微鏡

ポルフィロモナス・ジンジバリス 顕微鏡

※位相差顕微鏡検査(3600倍)では、歯周病原細菌の確認及び過剰な免疫応答の確認ができた時点(歯周組織が破壊される前)で、すなわち回復性の状態で歯周病と診断しますので、早期発見・早期治療が可能となります。
③歯周病の治癒診断
位相差顕微鏡検査(3600倍)にて、歯肉溝から血液を採取して、歯周病原細菌及び過剰な免疫応答が顕微鏡上で確認できない状態、尚且つハイ・レゾリューション(高解像度10倍の高倍率)下において、歯肉の炎症所見が確認できない状態で「歯周病が治癒した」と診断します。

治療法の違い

従来の歯周病治療法
①水道水を用いて、超音波スケーラーにて口腔内の歯周病原細菌を洗い流す方法です。
  • ※水道水により歯周病原細菌が殺菌されていない為、1分間のスケーリングで数万単位の生きた歯周病原細菌を血流中に送り込み、多量の菌血症が起きています。スケーリング後に付着能力の高い歯周病原細菌が心臓弁膜に付着・増殖し、バイオフィルムを形成して細菌性心内膜炎の発症リスクが増える現状にあります。
  • ※洗い流すことにより、一時的に歯周病原細菌がある程度減少しますが、その治療は出血を伴う為に、結果的に血液成分を栄養源としている歯周病原細菌は数時間単位で分裂増殖することにより、数週間で元の歯周病原細菌数に戻っている現状があります。
②中度~重度の歯周病と診断されますと、フラップ手術(歯肉剥離掻爬術)により広範囲にメスで歯肉を切開し、歯肉を剥離(歯茎をめくる)した後に、歯石及び不良肉芽組織を術者が裸眼においても、見やすいように掻爬できる外科手術です。
  • ※歯茎をめくる手術をすることにより術後、極端に歯肉が下がってしまい、歯が長く見えるようになります。
  • ※歯茎をめくるフラップ手術(歯肉剥離掻爬術)をすることにより、高侵襲な外科手術となる為に、術後の歯肉のダメージが強く回復が非常に遅くなり、口腔内に傷跡も残ります。
パーフェクトペリオ®治療法
①パーフェクトペリオ ステリリゼイション
パーフェクトペリオ®を用いて、超音波スケーラーによる歯周ポケット内の歯周病原細菌の溶菌を行います。 ※溶菌とは細菌の細胞壁を破裂させて、菌体内成分を溶出し、細菌の分裂増殖を担う核酸を障害させて、細菌を根本的に破壊する為、耐性菌が発生しない殺菌法となります。

術前顕微鏡写真

術後顕微鏡写真

術前顕微鏡写真

術後顕微鏡写真

※パーフェクトペリオ®を用いて、瞬間でバイオフィルム浸透殺菌している為に、生菌での菌血症を最小限にしています。
②パーフェクトペリオ スケーリング
パーフェクトペリオ®を用いて、ハイ・レゾリューション(高解像度10倍の高倍率)下において、超音波スケーラーにより歯根面の歯石・内毒素(LPS)の除去を行います。
③パーフェクトペリオ アブレイシブ
  • 1)エアージェットにて無機物の炭酸カルシムを用いて、ハイ・レゾリューション(高解像度10倍の高倍率)下において、歯根面の微細なバイオフィルムの除去を行います。
  • 2)エアージェットにて無機物の炭酸カルシムを用いて、ハイ・レゾリューション(高解像度10倍の高倍率)下において、歯周ポケット内壁の炎症性肉芽組織 の除去を行います。
④パーフェクトペリオ リダクション
歯周ポケット内壁の炎症性肉芽組織掻爬後の歯根と歯肉の付着を促進し、尚且つ歯肉の下がりを抑制するために、吸収性縫合糸にて縫合します。
⑤パーフェクトペリオ リジェネレーション
重度歯周病による歯槽骨高度吸収を伴う抜歯症例に対し、コラーゲン線維を用いて、FGF(線維芽細胞増殖因子)にて歯槽骨の再生を行います。
※パーフェクトペリオ®治療法は重度歯周病であっても、ハイ・レゾリューション(高解像度10倍の高倍率)下において、歯周ポケット内部を確実に明視できることにより、歯茎をめくることなく、バイオフィルム・歯肉縁下歯石・内毒素(LPS)の除去及び歯周ポケット内壁の炎症性肉芽組織の掻爬が可能となります。

予防法の違い

従来の歯周病予防法

従来のバイオフィルム破壊除去能のない「高分子低濃度抗菌剤」はこのバイフィルムの破壊除去が不能で、高分子であるためバイオフィルムを浸透できず、また低濃度であるため歯周病原細菌が10秒以内に殺菌不能でありながら、強酸性抗菌剤は洗口することにより歯が溶けるあるいは強アルカリ性抗菌剤は歯肉が溶ける危険性があり、従来の抗菌剤は体外成分であるため副作用の発生確率が多く、抗生物質は連用すると耐性菌が発生する現状がありました。

パーフェクトペリオ®予防法

バイオフィルム破壊除去能をもつ「低分子高濃度次亜塩素酸」はこのバイオフィルムの破壊除去が(10秒以上30秒以内)で可能な高濃度炭酸水素ナトリウム水溶液(500~600ppm)を含有し、バイオフィルムを浸透可能な低分子(分子量100以内)で、10秒以内に歯周病原細菌が殺菌可能な高濃度次亜塩素酸(500~600ppm)でありながら、歯や歯肉を溶かさない中性(pH7,0)であり、次亜塩素酸と炭酸水素ナトリウムは体内成分であるため副作用の発生確率が少なく、連用しても耐性菌が発生しない口腔殺菌消毒薬を発明しました。それが「高濃度炭酸水素ナトリウム水溶液配合の低分子高濃度次亜塩素酸」です。パーフェクトペリオ®PPWラプチャー

歯周病に関するご質問

question1

歯周病原細菌によるバイオフィルム感染症は
なぜ難治性なのですか?

歯周病原細菌は酸素が嫌いな嫌気性菌である為に、自ら菌体外多糖物質(粘性物質)を産生し、菌体表面を取り巻くことにより、バイオフィルム内を無酸素の状態に保つことによって、自らが繁殖しやすい環境になります。また歯周病原細菌の栄養源が血液成分である為、無酸素の環境と血液成分である栄養源の2つの条件が同時に整いますと、歯周病原細菌は数~数十時間単位ごとに分裂増殖できるのです。

どちらかの条件が一つでも欠けている場合には、歯周病原細菌は分裂増殖することができません。

また成熟したバイオフィルムは菌体同士を強固に結び付け、非常に密な構造体となっています。その為高分子の消毒薬や抗菌剤(分子量が200以上)はバイオフィルムを浸透できずはじかれていて、実際には歯周病原細菌にも触れていない現状がありました。

そればかりかバイオフィルム自体は抗原性が低い為に、白血球における有効な免疫応答を起こすことができない現状もあり、そのことによって歯周病が難治性である由縁なのです。

question2

歯周病原細菌によるバイオフィルム感染症の
治療予防法はあるのですか?

歯周病原細菌にも弱点がありまして、それはバイオフィルム内の歯周病原細菌も栄養を補足するために、バイフィルム表層(上層部)にウォーターチャンネルという穴を開けていて、そこから栄養源である血液成分を補足している現状があるのです。

その小さい穴を実際に通過できるのは、分子量200以内の低分子の消毒剤のみです。また歯周病原細菌が多量に存在するバイフィルム中心部(最下層部)には、さらに小さいナノチャンネルという穴があり、実際に通過できるのは、分子量100以内の超低分子の消毒剤のみです。

従来の抗菌剤の分子量は300~800の高分子となっているために、このような高分子ではバイフィルムを浸透することは不可能なのです。

しかし、パーフェクトペリオ®の殺菌主成分がHCIOである為、分子量が52の超低分子なのでナノチャンネルという小さい穴を通過し、バイフィルム最下層まで浸透殺菌することができるのです。

question3

歯周病原細菌を私たちの免疫細胞(白血球)は
撃退できているのでしょうか?

歯周病原細菌を取り巻くバイオフィルムは抗原性が低い為に、有効な免疫応答(生体防御反応)を起こすことができず、また代表的な歯周病原細菌(トレポネーマ・デンティコーラ)による免疫抑制因子によって、重ねて有効な免疫応答(生体防御反応)が起こすことができない現状にあります。

それは免疫力が活発な方であっても、トレポネーマ・デンティコーラに感染しますと、免疫抑制因子によって、免疫細胞は歯周病原細菌(トレポネーマ・デンティコーラ)を敵であると認識できず、結果的には味方であると判断して、歯周病原細菌に攻撃していない現状があるのです。

ですから、歯周病原細菌を顕微鏡検査で確認した場合は、パーフェクトペリオ®で歯周病原細菌を殺菌消毒する必要性があるのです。

question4

パーフェクトペリオ®予防法において、
毎日の使用で共生細菌(善玉菌)まで殺菌して
減らしてないですか?

パーフェクトペリオ®は歯周病原細菌・共生細菌(善玉菌)であるすべての口腔内細菌を殺菌消毒しています。なぜなら、共生細菌(善玉菌)とされている細菌は実は歯周ポケット内での歯周病原細菌の定着・増殖の手助けをしているからです。また共生細菌(善玉菌)は、血流中に侵入すれば細菌性心内膜炎の原因菌(病原細菌)になるからです。

1つ目は、実は歯周病原細菌は歯根表面に単独で付着できるアドへジン(付着因子)を持っていないのです。その為、歯周病原細菌単独では、直接歯根表面に定着することはできないのです。では、歯周病原細菌はだれを介して歯根表面の定着が可能になったのでしょうか。実は共生細菌(善玉菌)を介して、歯根表面に定着できるようになったのです。すなわち歯周ポケット内の歯周病原細菌の定着を制御する為には、共生細菌(善玉菌)は多いよりできる限り少ない方が望ましいのです。

2つ目は、共生細菌(善玉菌)が多いと歯周病原細菌が増殖しやすくなるということです。共生細菌(善玉菌)は酸素が好きな好気性菌ですので、酸素が好きな共生細菌が多くなりますと、歯周ポケット内の酸素が消費され、酸素濃度が低下します。その結果、かえって酸素が嫌いな歯周病原細菌が増殖しやすくなるのです。すなわち歯周ポケット内の歯周病原細菌の増殖を制御する為には、共生細菌(善玉菌)は多いよりできる限り少ない方が望ましいのです。

3つ目は、口腔内において歯周ポケット内に定着している共生細菌(善玉菌)であっても、歯周病治療において、歯周ポケット内の毛細血管から1分間のスケーリングで数万単位の共生細菌を血流中に送り込んでいることにより、共生細菌(善玉菌)でも血流中に侵入すれば、細菌性心内膜炎の原因菌(病原細菌)になるからです。すなわち、歯周ポケット内の共生細菌の菌血症を制御する為には、共生細菌(善玉菌)は多いよりできる限り少ない方が望ましいのです。

※共生細菌(善玉菌)は一時的に無菌にしても、細菌の分裂増殖時間が数分単位で繰り返される為に、元の菌数に戻りやすい特徴があります。